えひめの伊予柑農家の現状

  • みかん農家は重労働!

    柑橘栽培は一年を通して作業があり、その畑は急斜面に位置しているため、上り下りはきつく、またその斜面での作業は非常に体力を要します。また、安価で味も安定している輸入オレンジに押され、温州みかん・伊予柑といった昔からある品種は価格低迷に陥ってしまいました。みかん農家の多くは「そのうち価格も上がるだろう」という期待を胸に生産を続けてきましたが、現実は厳しく、価格は低迷したままの状況が続いています。
  • 価格低迷をストップしたい!

    伊予柑は果汁がたっぷりで、外皮を剥いた時の香りが非常に強い品種であり、美味しく食べるためには、少し厚めの外皮を剥き、内皮も剥いて食べることが必要です。最近の品種は外皮を剥いただけで手間なく内皮ごと食べれるものが多く、手も汚れることがありません。そのため、内皮を剥くひと手間や、たっぷり含まれる果汁ゆえに、皮を剥く際に果汁が滴り落ちる伊予柑は疎まれ、価格は低迷するばかりです。

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  • 若者へ世代交代を!

    重労働と価格低迷を嫌った若い世代へは世代交代が進まず、また世代交代が進んだ農家でも紅マドンナやせとかなど、ある程度の価格が見込める晩柑類(新品種)に切り換える農家も多く、昔ながらの温州ミカンや伊予柑を栽培する農家が減るばかりで、特に伊予柑農家の廃業・廃園が相次いでいます。

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  • みかん畑を救いたい!

    みかん畑は手入れをしていても、草が生い茂り、雑木が生えてくることの多い土地です。廃業し、みかん畑の手入れを止めてしまうと、あっと言う間に雑草や雑木が生い茂り荒れ地になってしまいます。一度荒れ地になってしまうと、もう一度みかん畑にするのは並大抵の労力ではできません。だから今、世話をする人がいなくなる前に、そのみかん畑を救いたいのです。

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